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研究内容

 ニコライ・フョードロフ(1829-1903)を中心に、ロシア思想史を研究しています。フョードロフはルミャンツェフ博物館(現、ロシア国立図書館、モスクワ市)の司書でありながら、科学的手段を通じて万人の復活の能動的実現を目指す「共同事業」のプロジェクトを構想した市井の思想家でもありました。
 修士・博士課程では、フョードロフのキリスト教思想に注目してきました。博士論文では、科学的・社会的実践から構成される共同事業のプロジェクトをキリスト教の観点(とりわけ「聖体礼儀」)から一貫して理解すると共に、彼が様々な同時代の言説や社会文化を取り入れながら思想形成を行っていることを明らかにしました。
 今後の研究については、追って更新します。

過去のプロジェクト

  • ロシア宗教思想におけるアポカタスタシス論の展開:自由意志と社会変革の二観点から
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    所属学会・研究会

         
  • 日本ロシア文学会
  • ロシア思想史研究会
  • 東方キリスト教学会
  • 宗教哲学会

  • В долге воскрешения соединяются и "memento mori",
    как прискорбный факт, и "memento vivire",
    как необходимая, неизбежная цель.
    Н. Ф. Федоров